メジャーリーグで10種類以上の変化球を自在に操る「変化球のデパート」ダルビッシュ有投手。なぜ彼はこれほど多種多様な球種を、すべてトップレベルの精度で投げ分けることができるのでしょうか?
1. 50km/hに及ぶ圧倒的な緩急差
ダルビッシュ投手の持ち球は、94マイル(約151km/h)のフォーシームやツーシームから、63.7マイル(約102km/h)の超スローカーブまで実に多彩です。さらに同じカットボールでも、86マイル台の大きく曲がるカットと91マイル台の鋭く小さく動くハードカットを意図的に投げ分け、打者のタイミングを完全に狂わせます。
2. ピッチトンネルの完璧な再現と指先の感覚
すべての球種が、打者が球種を判断するポイントまで全く同じ軌道(ピッチトンネル)を通ります。スライダー、ナックルカーブ、スプリット、チェンジアップなど、縫い目にかける指の力加減や回転軸をわずかに変えることで、打者の手元で鋭く変化させます。
3. 打者に絞り込みを許さない緻密な配球戦略
対峙する打者のタイプやカウントに応じて、縦横・緩急の立体的な配球を組み立てます。手元で動くツーシームで詰まらせ、外角のスライダーで空振りを奪い、落ちるスプリットで仕留める。10種類以上の引き出しがあるからこそ、打者は的を絞ることができません。
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